「仕事は楽しいかね?」:デイル・ドーテン

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3月 162013
 

1 今日の一冊

「仕事は楽しいかね?」
デイル・ドーテン著 野津智子訳 きこ書房

自分自身でゴールを設定したい人すべてにお勧めできる1冊です.

これからどうすればいいのか.その答えがわからない人にこの本は
答えてくれます.そう,毎日がチャンスの連続だということを.

読めば,最高のモチベーションを与えてくれるでしょう.

老紳士と若きビジネスマンというビジネス書にありがちな設定です
が,小説風に書かれているため実践的なアドバイスが記憶に残りや
すいです.
この本に書かれている一つ一つの言葉は普通のすべての人の心に響
いてきます.

訳がていねいでページ数も少ないため一日で読めるでしょうが,その内
容を血肉化するためには時間がかかるかもしれません.

2 今日の気づき

あなたの人生を一瞬にして変えるアイデアとツールにあふれた本だ

不思議なことに,不運は得てして好運に変わり,好運は得てして不
運に変わる.あるのはただ,巡り合わせだけだ.

人生は進化だ.そして進化の素晴らしいところは,最終的にどこに
行き着くか,まったくわからないところなんだ.

成功するというのはね,右に倣えをしないっていうことなんだ.

模倣の代わりに革新を心がけ,昨日と違う自分になろうと日々努力
する

彼らはね,他人を凌駕する人材になろうとしているけど,それを他
人と同じような人間になることで達成しようとしているんだ.

他人を凌ぎたいと思うなら,まず最初に越えるべき,だけど一番難
しいステップは,”並の人”をやめることだ

“適切な時”とか”完璧な機会”なんてものはない

18世紀には人を死ぬまで働かせる工場があった.肉体労働じゃな
く,いまは頭脳労働になっているけど,社会はやっぱり過酷なまま
だ.

いまの世の中では,成功するには奇跡が必要だ,マジックが不可欠
だってね.

この競争でだれが勝利を収めるか?だれも.これは全員が負けるゲー
ムなんだ.そこで,新しいゲームをする必要がある.

ここで一つの疑問が浮かんでくる.”好運”ではなく”努力”が成功の
秘訣なのか,という疑問がね.答えは,イエスでもありノーでもあ
る.

3 目次

  1. 仕事は楽しいかね?
  2. 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない.
    一つのくだらないことが〈何度も〉繰り返されていくのだよ.
  3. 試してみることに失敗はない
  4. 明日は今日と違う自分になる、だよ.
  5. これは僕の大好きな言葉の一つなんだ.「遊び感覚でいろいろやっ
    て、成り行きを見守る」というのがね.
  6. 必要は発明の母かもしれない.だけど、偶然は発明の父なんだ.
  7. 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるま
    で、じーっと待っていたりしないということだよ.
  8. きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない.試
    すこと自体が欠落してたんだ.
  9. あの実験で学ぶべきことはね、「あらゆるものを変えて、さらにも
    う一度変えること」なんだよ.
  10. それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ.
  11. もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?
  12. 覚えておいてくれ.「試すことは簡単だが、変えるのは難しい」と
    いうことを.
  13. 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアな
    んだ.
  14. きみが「試すこと」に喜びを見い出してくれるといいな.

4 関連書籍等

「Management and the Worker(経営と労働者)」
F・J・レスリバー,ウィリアム・J・ディクソン,ハロルド・A・ラ
イト=共著

「ウォール街のランダム・ウォーカー」
バートン・マルキール著 井出正介訳 日本経済新聞社 1999年

「ブレイクスルー!」
P・R・ナヤック,J・M・ケタリンガム共著 山下義通訳 ダイヤモンド社 1987年

「Judgment Calls(個人的見解)」
ジョン・C・モーエン著 サイモン&シュスター社 1993年

「コンピュータ帝国の興亡」
ロバート・X・クリンンジリー著 藪暁彦訳 アスキー

「Close Encounters(身近な出会い)」
マイク・ウォレス,ゲイリー・ポール・ゲイツ共著 ウィリアム・
モロー社

「My saber is bent(私の剣は曲げられる)」
ジャック・パー著 サイモン&シェスター社

「神話の力」
ジョーゼフ・キャンベル著 飛田茂雄訳 早川書房

「Tell It to the King(キングに教えてよ)」
ラリー・キング著 パットナム社

「あなたの知らないヒットブランドの本当の話」
ジャック・ミンゴ著 大川修二訳 東急エージェンシー出版部

「The Invention Book(発明のおはなし)」
スティーヴン・ケイニー著 ワークマン社

「ほめようはげまそう1001の知恵」
ボブ・ネルソン著 門田美鈴訳 かんき出版

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ツイッターノミクス:タラ・ハント

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3月 162013
 

1 今日の一冊

ツイッターノミクス タラ・ハント著,村井章子訳,津田大介解説
文藝春秋

この本を読めばなぜソーシャルネットワークやブログをウェブでの活動の中心に置くべきなのか、

今日の若いデジタル世代がどのようにネットで活動しているのかがわかるでしょう。

最初にソーシャルメディアとは何か学ぶのには良い本だと思います。

まず、本書にはウッフィーというなじみのない言葉が出てきます。

ウッフィーとはネット世界におけるその人に対する評価の証です。

これからのインターネットでのマーケティングでは、人と人との繋りを

構築することが重要になってくるようです。そのためには、まず他人に

与えることが重要であると説きます.

この本を読んでネットでのマーケティングになぜフォロワーが重要なのかが理解できました。

基本的なコンセプトとしては、顧客に対するマーケティングが変化しつつあるということです。

顧客を惹き付けるためにマーケッターにお金を払って広告を打つという手法は

死んでしまいました。たとえば、新聞広告やTV広告における広告料の急激なおちこみ。

それらはもう私たちにとって興味を引かせるには足らないただのノイズでしかないのかもしれません。

もう私たちはその広告に込められたメッセージを信じていないと言ってもよいのかもしれません。

新しい時代では、友達の意見や親近感を持っている企業を信頼することになるでしょう。

そして、この本にはその素晴らしい例がいくつも載っています。

著者はウッフィー増やし方について具体的にアドバイスしています。

すべての企業にあてはまるアドバイスではないかもしれません。ですが、

これらからいろいろなビジネスシーンで採用できるアイデアである

と感じました.

私もこの本に書いてあるアドバイスをいくつかすでに実践し始めています。

良くない点:
内容はつめこみすぎの感があり、簡単に要約できません。この本は具体的に

ネットでのマーケティング手法について書いてある本ではありません。

ですので,具体的なテクニックを知りたい人には不満感が残るでしょ

う.また,結論がありきたりで日本でもTwitterが流行っている現在,

目新しさはあまりないかもしれません.

2 今日の気づき

Facebooに2500人のフレンド,Twitterでは1500人をフォローしてい

て,2万人以上からフォローされている.Flickrには3000人のフレ

ンド,600人のコンタクト,900人のフォロワー,Last.fmには200人

のフレンド

ウッフィー・リッチになるための原則

1 大声でわめくのはやめ,まずは聞くことから始める.

2 コミュニティの一員になり,顧客と信頼関係を築く.

3 わくわくするような体験を創造し,注目を集める.

4 無秩序もよしとし,計画や管理にこだわらない.

5 高い目標を見つける.

個人的なスナップショットや選挙運動の様子を記録した写真は

Flickrへ.イベントの呼びかけやFacebookのグループへ.ちょっと

したエピソードや議論したい政治課題はTwitterで.オバマの演説

は定期的にYouTubeへ.Ustreamで集会や演説をライブ中継.

My.barackobama.com(通称マイボ)ではその週に行われた演説や今後

のイベントの予定を掲載するほか,寄付ボタン,各種支援団体のサ

イトや他のソーシャル・メディアへのリンクなど.支持者との結び

つきを強めるためのきめこまかい工夫が凝らされている.

オバマの選挙運動から学ぶべき七つの教訓

1 自己組織的な運動を設計する.

2 一貫性をもって,しかし臨機応変に行動する.

3 計画は控えめにする.

4 目標は高く設定する.

5 人の輪を広げる.

6 親密度を高める.

できるだけ多くの顧客に満足してもらうには?

1 製品やサービスは,できるだけ幅広い層を対象に設計する.

2 コメントには必ず返事をする.否定的な返事でもよい.

3 批判を個人攻撃と受け止めない.相手は,わざわざ時間を割いて

改善すべき点を指摘してくれたのである.

4 有益な指摘やアイデアには公に感謝する.本人にとってはうれし

く,他のメンバーにとっては励みになる.

5 新機能や変更は必ず事前に知らせ,フィードバックを求める.

6 フィードバックを生かしてこまめに改善する.それによって,つ

ねに顧客の声を聞く姿勢が伝わる.

7 フィードバックを待つのではなく,こちらから探しに行く.コメ

ントやメールが来なくても,顧客は100パーセント満足しているわ

けではない.

8 どんなに愛されている会社や製品でも,あら探しをする人は必ず

いると覚悟する.

FeedBurnerを使うと.フィードの管理や購読者の利用量追跡ができ

る.また,RSSフィードにソーシャル・ブックマークや写真などの

機能を追加することもできる.

Vログやポッドキャストに向いているコンテンツ.

業界で評判の人,名人と呼ばれるような人とのインタビュー.

顧客とのインタビューやエピソード.

製品に関するお役立ち情報.たとえばアウトドア用品のメーカーだっ

たら,週末のおすすめキャンプ地情報や悪天候になったときのサバ

イバル・テクニックなど.

製品の使い方に関する情報.上手に使いこなすためのノウハウや裏

技など.

専門的なアドバイス.たとえばコンサルティング会社だったら,プ

レゼンテーションのスキル,人前で上がらないコツなど.

会社案内.オフィスや工場のバーチャル・ツアー,いろいろな国や

地域で働く社員とのインタビュー.地域支援活動.イベントのサポー

トや募金集めなど.

コミュニティ意識

1 コミュニティの仲間になりたいと思う.

2 コミュニティの影響力,コニュニティへの影響力を感じる.

3 コミュニティへの参加によって充足感や達成感を得る.

4 歴史や体験を共有し強い絆を感じる.

3 目次

第1章 ウッフィーって何?

それは、ウェブの世界では「お金」よりはるかに価値のある「通貨」である。

それは与えることによって増えていく。貢献することによってたまっていく

第2章 Twitterはテレビ広告よりも時には効く

かつて、物を買わせようとするならば、テレビなどの大メディアの広告を使うしかなかった。

SNSの登場は消費者の購買活動に劇的な変化を起こした

第3章 デルは、商品に対する不満も公開した

パソコン市場トップのシェアに達したデルは、驕っていた。カスタマーサービスはおざなり。
ブロガーの言うことは無視。しかし株価の急落で目覚める

第4章 ウェブ上で顧客を増やす八つの秘訣

「荒らし」にはどう対応したらいいか。アイデア募集に賞金をつけるべきか。

Facebook、WindowsVista、レストラン検索サイトなど具体例から学ぶ

第5章 ただ一人の顧客を想定する

旧来のマーケティング手法、グループセグメントはウェブではうまく働かない。

ただ一人の顧客を思い描いて、商品を設計し語りかける。するとうまくいく

第6章 ウェブ2.0、各種メディアをいかにつかいこなすか

ブログ、ポッドキャスト、Twitter、wiki、ソーシャル・ブックマーク、フォーラム、

SNSなどウェブ2.0に花開いた各種のメディアの特性と利用法

第7章 ウォルマートの失敗に学ぶ

それでは、PRのプロを雇いブログを書かせ、サクラをつかってフォーラムを立ち上げるというのは?

 αブロガーに金を払うというのはどうだろう?

第8章 アップルはなぜ人をわくわくさせるのか

持っているだけでわくわくするそんな体験を創造することこそウッフィーを高める。

モレスキンの手帳、ボージュ・オー・ショコラなどそこには体験がある

第9章 無秩序をあえて歓迎する

ウェブ上では、がちがちに計画をたてるより、むしろ予想できないことをとりいれる

ようにするとうまくいく。私自身が関わった市交通局のフォーラムから

第10章 社会貢献そのものを事業目的にする

ウェブ上の起業では、目先の利益を追うとコモディティ化の罠が待つ。

そうではなく、社会貢献それ自体を事業の目的にして成功したクレイグズリストなど

第11章 ツイッターノミクスのルール

まとめてみよう。ウェブ2.0の様々なツールの発達で、まったく違う市場経済が出現した。

個人も組織も、その新しい世界に対応したものが成功するのだ

4 関連書籍

マジック・キングダムで落ちぶれて コリイ・ドクトロウ著 ハヤカ
ワ文庫

ティッピング・ポイント マルコム・グラッドウェル

インターネットはいかに知の秩序を変えるか? デビッド・ワイン
バーガー著 エナジクス

これまでのビジネスのやり方は終わりだ—あなたの会社を絶滅恐竜
にしない95の法則 デビッド・ワインバーガー著 日本経済新聞社

まず,ルールを破れ マーカス・バッキンガム 日本経済新聞社
さあ,才能(じぶん)に目覚めよう マーカス・バッキンガム 日本経済新聞社

徳の起源—他人をおもいやる遺伝子 マット・リドレー 翔泳社

なぜ美人ばかりが得をするのか ナンシー・エコトフ 草思社

オプティミストはなぜ成功するか マーティン・セリグマン 講談社

フロー体験 喜びの現象学 ミハイ・チクセントミハイ 世界思想社

エコがお金を生む経営 ハーシュバーグ PHP研究所

 Posted by at 7:14 PM

世界一の「売る!」技術:ジョー・ジラード

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3月 162013
 

1 はじめに

12年間連続ギネスブックの「世界No.1のセールスマン」に認定された著者が書
いた「必ず買わせる」テクニック.

セールスプレゼンテーションにおける圧倒的に重要な部分であるク
ロージングについて語られている.

私も接客・販売の仕事をしていた時期もあり,このクロージングの
難しさはよくわかる.なぜなら,お客様はいろいろな口実をつけて
は断わるからだ.その当時は,自分の販売スキルが拙いのかそれと
も本当にお客様が購入の意志がないのかはっきりとはわからなかっ
た.

この本を読めば,自分のいたらなかった点がよくわかる.

2 「買う客」と「買わない客」の本当の見分け方

著者が言うように,購買信号を読み取ることは一つのスキルであ
り,身に付けられるものである.
また,優秀なセールスマンは,聞き上手でもあると著者はいう.
まず,これが欠けていた.すべてのお客様に時間が空いていればそ
そくさと近寄っていき,商品を勧めていた.絶え間無くしゃべり続
け説得しようとしていた.これだと,お客様が何を考えているかわ
からないし,失礼に思われる場合もある.納得.

3 プロなら,負ける勝負はしない

著者は本書の後半で最高のプロのセールスとは商品や会社を心から
信じ,顧客の利益を最優先して行動するものだと述べている.確か
にそのとうりで,それによって,顧客は自分を決断に導いてくれる
セールスマンの力強さを快く思うはずだという.

著者は最後にこう述べている.

「私のやり方を自分流にアレンジし,私以上にうまく使いこなして
ほしい.さあ,お手並み拝見だ!」

販売テクニックや販売哲学が満載.道具はすべてそろっている.
あとは,自分が頭を使いよく考え,努力するだけであろう.

 Posted by at 7:10 PM

ツイッター情報収集術:増田 真樹

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3月 162013
 

1 はじめに

メディアクリエイターとして,最前線から革新的動向を伝える著者
が書いた情報を自在に操るTwitter活用術.

ツイッターを最強の情報ツールに変える役立て方が83項目書かれて
いる.

私はこの本と出会うまでは有名人をフォローし,そのツイートが面白
ければ,リツイートするだけだった.これがツイッターの面白さな
のか,何が便利なのか,もっと役立てる方法はないのかいっそのこ
とツイッターをやめてしまおうかと考えていた.

この本を読めば,ウェブで検索するよりも的確で重要な情報がひと
りでに集ってくるであろう.

2 活かし方

詳細は本書を読んでいただくとして,いままでなにげなくやってい
たリツイートがブックマーク代わりになるという項目に目がいった.
これは,いちいち「お気に入り」に登録するのが面倒なので簡易ブッ
クマークとしてリツイートを使うという方法だ.これは,さらにリ
ツイートされたり,コメントがつく可能性がありそれが情報収集に
役立つということだ.

3 これからのネット

コラムでこれからのウェブについて,書かれている.著者は
Twitter,Facebookによる社会改革のつぎに来るであろう社会進化ま
で見据えているようだ.Tips集として本書を捉えるのは片手落ちか
もしれない.Twitterによる情報収集によって人の意識改革,社会
変革を著者は予見しているのではないか.

4 その他

このブログの記事はEmacsのorg-modeを使って書いているが,著
者もこの本を同様のやり方で書いたそうだ.なんか親近感がわく.

emacsだけで書上げた書籍…翔泳社「ツイッター情報収集術」のつくり方(2) 執筆環境編 【増田(maskin)真樹】 : TechWave

 Posted by at 7:09 PM

実践twitterマーケティング:野口 洋一他

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3月 162013
 

インターネットマーケティングのプロ集団である著者たちが書いた
ツイッターを売上につなげる教科書!

ツイッターを使ったマーケティングの実践と手法の確立について書
かれている.

今のところ,仕事にツイッターを使うことはないのだが,後学のた
めに購入した.いわゆる見込客を集め,ブランドを確立し,販売す
るというマーケティングの基本をおさえた内容だった.ツイッター
との連動はブログ,メルマガ,ネットショップが挙がている
が,Facebookページはない.出版時期の状況ではしかたなかったの
かもしれない.

ビデオストリーミングマーケティングは今後伸びてきそうな分野だ
と思う.

 Posted by at 7:07 PM

Twitterをスマートに使いこなす基本&活用ワザ100:コグレマサト他

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3月 162013
 

SNSの達人たちによる初心者向けのTwitter活用本.

ツイッターの基本から活用まで幅広く扱った内容で,これからツイッ
ターを始める人に自信を持ってお勧めできる本.

ツイッターの基本や活用法について一通り知識を付けるために購入
した.第3章の集客に関するワザまでが初心者には有益である.そ
れ以降は,企業の方やモバイル利用に関したワザなので必要に応じ
て読めばいいと思う.

この本にもコラムがある.エジプトの革命以降に書かれたこともあ
り,ソーシャルネットワークが社会にもたらす影響が現実感を持っ
て書かれている.穏やかなクラスターという人々のつながりがどれ
だけ広がっていくのか私も楽しみである.

 Posted by at 7:06 PM

堂々たる政治:与謝野 馨

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3月 162013
 

安倍内閣で官房長官を務めた著者が生涯を省察しながら,国の将来
に深い想いをこめた本.

現在の政治の停滞,綻び始めた国家運営に対し,率直な語り口で政
治家に必要な判断や言動について堂々と語っている.

私は特に政治家はどう役人をコントロールすべきか,その役割につ
いて興味深く読んだ.一つのエピソードとして梶山氏との絶妙な連
携プレーの話が出てくる.著者が政策立案をして,各省庁の反対に
あう.それで役人を梶山氏のもとにつれていくと何とかなるという
ことの連続だったそうだ.

後半に,著者はこのようなことを書いている.
「役人は少し褒め,少しおだてて方向性を与え,あとは政治家が責
任を取る.そうすれば役人はいくらでも知恵を出すし,いくらでも
働く.」

そのとうりで,今の民主党の「政治主導」は,何から何まで政治家
が決める,また細かい事にまで口を出すということが行なわれ
ている.特に管内閣ではそのため「官邸対官僚」といった対立構造
になってしまい,官僚との信頼関係が壊れていた.

今,大きな方向性を示せない政治家が増えているのは確かであろ
う.

この本を読んで初めて知ったことであるが,日本は先進国中で一番
役人の少ない国だそうだ.人口1000人あたりでは,日本は42.2人.
政府が使っている予算も,一人当たりで計算すると,先進国中で最
も少ない.財政の無駄についての議論で出てくる役人が多す
ぎる,無駄を省けばなんとかなるというのは乱暴な議論であろう.

他に,小泉改革への批判や増税についての議論もあるので興味があ
る方は読んでみられるといいでしょう.

 Posted by at 7:05 PM

流言とデマの社会学:廣井 脩

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3月 162013
 

社会心理学・災害社会学を専門とする著者が,社会学,心理学,言
語学の視点から,噂がいかに生まれ,形を作って広まってゆくかの
メカニズムを分析した本.

口裂け女や外国人労働者暴行説などの噂から噴火や地震等の災害を
めぐる流言まで幅広く扱っている.

今年,東日本大震災が起こり,そのときの津波による原発事故が発
生した.その後,放射能汚染の風評被害が福島県を中心に起こって
いる.そのような社会状況の中,なぜこのような風評被害があとを
たたないのか興味を持ち,この本を手に取った.

この本では,風評被害は第3章で扱っている.
その節のタイトルを抜き出すと「風評被害とはなにか」,「雲仙普
賢岳噴火と風評被害」,「所沢ダイオキシン報道と風評被
害」,「ICO臨海事故と風評被害」となっている.

そのどれもが何らかの経済的被害が発生し,またマスコミの過剰報
道の事実がみられる.

この本が書かれたのが,平成13年のことであるから風評被害についても
新聞やテレビなどのマスコミによる経済的影響について言及されて
いるだけである.ここ最近話題にのぼっているTwitterなどのソー
シャルネットワークやインターネットの進展にともなう風評被害の
拡大については当然のことながら述べられていない.

しかし,著者がおわりの方で20年以上かかわってきた自然災害の領
域でしか流言について語ることはできないと述べているが,それ
ゆえに日本全体が過剰に放射能に対し恐怖心を抱いている今こそ,
読むべき本であると感じた.

 Posted by at 7:04 PM

メディア・バイアス:松永 和紀

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3月 162013
 

農業,食品,環境などを得意分野とするフリーの科学ライターであ
る著者がメディア・バイアスの構造を解き明かし,科学情報の真贋
の見極め方,リスク評価の視点を述べた本.

世間に氾濫するトンデモ科学報道からあやしい健康情報までさまざ
まな具体例をもとにメディアの構造,それを利用する企業や市民団
体などを解説している.

マスコミで最近報道された放射能,放射線,放射性廃棄物など原発
事故に関した報道のずさんさが気になりこの本を手に取った.

いろいろなマスコミの科学報道に関する偏向や捏造,記者の不勉強
や勘違い,思い込みが載っていてマスコミ不信になるかもしれない.

重要なのは,最後に掲げられている科学報道を見破る十ヶ条であろ
う.それを守れば,情報の受け手が世論など大勢に流れず,個々の
判断を始めることで,科学者や報道関係者は育ち,もっと質の高い
情報発信につながると著者は結んでいる.

意図的に自分たちの欲しいストーリーを作って無理矢理それに現実
をあてはめているマスコミの怖さを再認識させてくれた本だった.

 Posted by at 7:02 PM

文系のための環境科学入門:藤倉 良他

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3月 162013
 

環境科学の専門家である著者たちが,講義ノートを基に,文科系大
学の初年度生向けの講義テキストとして執筆した本.

大気汚染や地球温暖化など,様々なトピックスを数式や化学反応式
を使わずに平易に解説している.

原発事故による大気汚染,水質汚濁や土壌汚染に興味があったので
この本を読んだ.

大気汚染は第1章に,水質汚濁と土壌汚染は第3章に書かれている.
大気汚染はばいじん,硫黄酸化物や窒素酸化物について書かれてい
る.水質汚濁と土壌汚染については有機汚濁,富栄養化,鉱工業排
水や土壌汚染について書かれている.

問題がどのようなメカニズムで発生し,どのような対策があるかに
ついて丁寧に解説されている.

環境問題について幅広い知識が身に付く良書である.

 Posted by at 7:01 PM