3月 162013
 

農業,食品,環境などを得意分野とするフリーの科学ライターであ
る著者がメディア・バイアスの構造を解き明かし,科学情報の真贋
の見極め方,リスク評価の視点を述べた本.

世間に氾濫するトンデモ科学報道からあやしい健康情報までさまざ
まな具体例をもとにメディアの構造,それを利用する企業や市民団
体などを解説している.

マスコミで最近報道された放射能,放射線,放射性廃棄物など原発
事故に関した報道のずさんさが気になりこの本を手に取った.

いろいろなマスコミの科学報道に関する偏向や捏造,記者の不勉強
や勘違い,思い込みが載っていてマスコミ不信になるかもしれない.

重要なのは,最後に掲げられている科学報道を見破る十ヶ条であろ
う.それを守れば,情報の受け手が世論など大勢に流れず,個々の
判断を始めることで,科学者や報道関係者は育ち,もっと質の高い
情報発信につながると著者は結んでいる.

意図的に自分たちの欲しいストーリーを作って無理矢理それに現実
をあてはめているマスコミの怖さを再認識させてくれた本だった.

 Posted by at 7:02 PM

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