3月 162013
 

日本,朝鮮,中国の歴史の専門家が,19世紀の東アジアの出来事や
歴史的関係について書いた本.

日本,朝鮮,清を中心に記述してあり,それに加えてロシア,イギ
リス,アメリカなど西洋諸国の動きが述べられている.

日本人の歴史観と中国人,韓国人の歴史観の違いに触れることがで
きる.共通の歴史認識に立つことは無理でも相手の視点を理解し対
話をすすめていくうえで有益な内容である.自分なりの判断の根拠
を得ることができるだろう.

なかなか大人になって,歴史の通史を扱った本を手に取ることはな
かったので,知人から尋ねられどの本がよいか迷ったすえにこの本を
読んでみた.東大の総合文化研究科の方々がまとめられているので
いわゆる通史であるが,それとは異なった解釈もコメントに書かれて
いる.知識の相対化に有益である.

高校の世界史では,この時代の日本が近隣諸国とどのような関係を
結んだかの記述が薄いが,この本はそれを補ってくれる.よい本で
ある.一読を勧める.

 Posted by at 6:46 PM

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