3月 162013
 

1 今日の一冊

ツイッターノミクス タラ・ハント著,村井章子訳,津田大介解説
文藝春秋

この本を読めばなぜソーシャルネットワークやブログをウェブでの活動の中心に置くべきなのか、

今日の若いデジタル世代がどのようにネットで活動しているのかがわかるでしょう。

最初にソーシャルメディアとは何か学ぶのには良い本だと思います。

まず、本書にはウッフィーというなじみのない言葉が出てきます。

ウッフィーとはネット世界におけるその人に対する評価の証です。

これからのインターネットでのマーケティングでは、人と人との繋りを

構築することが重要になってくるようです。そのためには、まず他人に

与えることが重要であると説きます.

この本を読んでネットでのマーケティングになぜフォロワーが重要なのかが理解できました。

基本的なコンセプトとしては、顧客に対するマーケティングが変化しつつあるということです。

顧客を惹き付けるためにマーケッターにお金を払って広告を打つという手法は

死んでしまいました。たとえば、新聞広告やTV広告における広告料の急激なおちこみ。

それらはもう私たちにとって興味を引かせるには足らないただのノイズでしかないのかもしれません。

もう私たちはその広告に込められたメッセージを信じていないと言ってもよいのかもしれません。

新しい時代では、友達の意見や親近感を持っている企業を信頼することになるでしょう。

そして、この本にはその素晴らしい例がいくつも載っています。

著者はウッフィー増やし方について具体的にアドバイスしています。

すべての企業にあてはまるアドバイスではないかもしれません。ですが、

これらからいろいろなビジネスシーンで採用できるアイデアである

と感じました.

私もこの本に書いてあるアドバイスをいくつかすでに実践し始めています。

良くない点:
内容はつめこみすぎの感があり、簡単に要約できません。この本は具体的に

ネットでのマーケティング手法について書いてある本ではありません。

ですので,具体的なテクニックを知りたい人には不満感が残るでしょ

う.また,結論がありきたりで日本でもTwitterが流行っている現在,

目新しさはあまりないかもしれません.

2 今日の気づき

Facebooに2500人のフレンド,Twitterでは1500人をフォローしてい

て,2万人以上からフォローされている.Flickrには3000人のフレ

ンド,600人のコンタクト,900人のフォロワー,Last.fmには200人

のフレンド

ウッフィー・リッチになるための原則

1 大声でわめくのはやめ,まずは聞くことから始める.

2 コミュニティの一員になり,顧客と信頼関係を築く.

3 わくわくするような体験を創造し,注目を集める.

4 無秩序もよしとし,計画や管理にこだわらない.

5 高い目標を見つける.

個人的なスナップショットや選挙運動の様子を記録した写真は

Flickrへ.イベントの呼びかけやFacebookのグループへ.ちょっと

したエピソードや議論したい政治課題はTwitterで.オバマの演説

は定期的にYouTubeへ.Ustreamで集会や演説をライブ中継.

My.barackobama.com(通称マイボ)ではその週に行われた演説や今後

のイベントの予定を掲載するほか,寄付ボタン,各種支援団体のサ

イトや他のソーシャル・メディアへのリンクなど.支持者との結び

つきを強めるためのきめこまかい工夫が凝らされている.

オバマの選挙運動から学ぶべき七つの教訓

1 自己組織的な運動を設計する.

2 一貫性をもって,しかし臨機応変に行動する.

3 計画は控えめにする.

4 目標は高く設定する.

5 人の輪を広げる.

6 親密度を高める.

できるだけ多くの顧客に満足してもらうには?

1 製品やサービスは,できるだけ幅広い層を対象に設計する.

2 コメントには必ず返事をする.否定的な返事でもよい.

3 批判を個人攻撃と受け止めない.相手は,わざわざ時間を割いて

改善すべき点を指摘してくれたのである.

4 有益な指摘やアイデアには公に感謝する.本人にとってはうれし

く,他のメンバーにとっては励みになる.

5 新機能や変更は必ず事前に知らせ,フィードバックを求める.

6 フィードバックを生かしてこまめに改善する.それによって,つ

ねに顧客の声を聞く姿勢が伝わる.

7 フィードバックを待つのではなく,こちらから探しに行く.コメ

ントやメールが来なくても,顧客は100パーセント満足しているわ

けではない.

8 どんなに愛されている会社や製品でも,あら探しをする人は必ず

いると覚悟する.

FeedBurnerを使うと.フィードの管理や購読者の利用量追跡ができ

る.また,RSSフィードにソーシャル・ブックマークや写真などの

機能を追加することもできる.

Vログやポッドキャストに向いているコンテンツ.

業界で評判の人,名人と呼ばれるような人とのインタビュー.

顧客とのインタビューやエピソード.

製品に関するお役立ち情報.たとえばアウトドア用品のメーカーだっ

たら,週末のおすすめキャンプ地情報や悪天候になったときのサバ

イバル・テクニックなど.

製品の使い方に関する情報.上手に使いこなすためのノウハウや裏

技など.

専門的なアドバイス.たとえばコンサルティング会社だったら,プ

レゼンテーションのスキル,人前で上がらないコツなど.

会社案内.オフィスや工場のバーチャル・ツアー,いろいろな国や

地域で働く社員とのインタビュー.地域支援活動.イベントのサポー

トや募金集めなど.

コミュニティ意識

1 コミュニティの仲間になりたいと思う.

2 コミュニティの影響力,コニュニティへの影響力を感じる.

3 コミュニティへの参加によって充足感や達成感を得る.

4 歴史や体験を共有し強い絆を感じる.

3 目次

第1章 ウッフィーって何?

それは、ウェブの世界では「お金」よりはるかに価値のある「通貨」である。

それは与えることによって増えていく。貢献することによってたまっていく

第2章 Twitterはテレビ広告よりも時には効く

かつて、物を買わせようとするならば、テレビなどの大メディアの広告を使うしかなかった。

SNSの登場は消費者の購買活動に劇的な変化を起こした

第3章 デルは、商品に対する不満も公開した

パソコン市場トップのシェアに達したデルは、驕っていた。カスタマーサービスはおざなり。
ブロガーの言うことは無視。しかし株価の急落で目覚める

第4章 ウェブ上で顧客を増やす八つの秘訣

「荒らし」にはどう対応したらいいか。アイデア募集に賞金をつけるべきか。

Facebook、WindowsVista、レストラン検索サイトなど具体例から学ぶ

第5章 ただ一人の顧客を想定する

旧来のマーケティング手法、グループセグメントはウェブではうまく働かない。

ただ一人の顧客を思い描いて、商品を設計し語りかける。するとうまくいく

第6章 ウェブ2.0、各種メディアをいかにつかいこなすか

ブログ、ポッドキャスト、Twitter、wiki、ソーシャル・ブックマーク、フォーラム、

SNSなどウェブ2.0に花開いた各種のメディアの特性と利用法

第7章 ウォルマートの失敗に学ぶ

それでは、PRのプロを雇いブログを書かせ、サクラをつかってフォーラムを立ち上げるというのは?

 αブロガーに金を払うというのはどうだろう?

第8章 アップルはなぜ人をわくわくさせるのか

持っているだけでわくわくするそんな体験を創造することこそウッフィーを高める。

モレスキンの手帳、ボージュ・オー・ショコラなどそこには体験がある

第9章 無秩序をあえて歓迎する

ウェブ上では、がちがちに計画をたてるより、むしろ予想できないことをとりいれる

ようにするとうまくいく。私自身が関わった市交通局のフォーラムから

第10章 社会貢献そのものを事業目的にする

ウェブ上の起業では、目先の利益を追うとコモディティ化の罠が待つ。

そうではなく、社会貢献それ自体を事業の目的にして成功したクレイグズリストなど

第11章 ツイッターノミクスのルール

まとめてみよう。ウェブ2.0の様々なツールの発達で、まったく違う市場経済が出現した。

個人も組織も、その新しい世界に対応したものが成功するのだ

4 関連書籍

マジック・キングダムで落ちぶれて コリイ・ドクトロウ著 ハヤカ
ワ文庫

ティッピング・ポイント マルコム・グラッドウェル

インターネットはいかに知の秩序を変えるか? デビッド・ワイン
バーガー著 エナジクス

これまでのビジネスのやり方は終わりだ—あなたの会社を絶滅恐竜
にしない95の法則 デビッド・ワインバーガー著 日本経済新聞社

まず,ルールを破れ マーカス・バッキンガム 日本経済新聞社
さあ,才能(じぶん)に目覚めよう マーカス・バッキンガム 日本経済新聞社

徳の起源—他人をおもいやる遺伝子 マット・リドレー 翔泳社

なぜ美人ばかりが得をするのか ナンシー・エコトフ 草思社

オプティミストはなぜ成功するか マーティン・セリグマン 講談社

フロー体験 喜びの現象学 ミハイ・チクセントミハイ 世界思想社

エコがお金を生む経営 ハーシュバーグ PHP研究所

 Posted by at 7:14 PM

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