3月 162013
 

シリコンバレー在住でIT分野の知的リーダーとして若い世代から圧
倒的支持を集める著者がウェブ時代をどう生きるかを述べた本.

ブログ,ロングテール,Web2.0などの現象を読み解きながら,イン
ターネットの変化の本質をとらえ,その変化に創造的・積極的に対
処する方法が書かれている.

本書の出版は2006年である.今なぜこの本を再度読もうとしたのか.
それは最近流行りのソーシャルネットワークが言及されているか
確認するためであった.

「第5章 オープンソース現象とマス・コレボレーション」の「ソーシャ
ル・ネットワーキングと人々の評価という「全体」」という節に
mixiとGREEが出てくる.Web2.0時代のサービス構造の例として出て
くる.この節において著者は「個」から「全体」への価値創出につ
いて思考実験をしている.

6次の隔たりというアイデアを基にソーシャルネットワークが「巨大
な人間関係マップ」を構築する過程にあると考えている.

それを巨大な「人間検索エンジン」と見立て,そこに知りたいと思
うことを入力すれば,その答えが出力される仕組みへと発展する可
能性を内在していると述べている.

当時は今より,Googleの影響が強かったはずでどうしても検索エン
ジンのような使い方から発想が転換していない.現状ソーシャルネ
ットワークの使い方をみてみるとメールや掲示板のようなコミュニ
ケーションツールとしてつかわれているようだ.

Facebookのいいねボタンに代表されるソーシャルボタンよって口コ
ミが発生し,人の行動が不特定多数のネットの情報でなく知人のお
勧めによって決定される.これは,ネット出現以前の人の行動に近
づいているといえる.

前々から必要な情報をネットから探し出せない人がいるといわれて
いる.検索エンジンの検索窓にどんなキーワードを入力すればわか
らないからだろう.しかし,ソーシャルネットワークでは知人から
自分の知りたい情報を教えてもらえる可能性が高い.

「個」と「全体」ではなく,「個」と「個」の結びつきがソーシャ
ルネットワークの発展の鍵を握っているであろう.

 Posted by at 6:53 PM

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